無人運転サービスに携わる
面白さと難しさ。
サービス価値向上のため
クリエイターが出来ること。

Robot Shuttle 竹尾 太一郎・石坂 昌也

DeNA Creators Interview!今回お話をお伺いするのは、私有地における無人運転バスの交通サービス「ロボットシャトル」に携わる、DeNA デザイン戦略室のクリエイティブディレクターの石坂昌也さん、デザイナーの竹尾太一郎さんです。
ロボットタクシー、ロボットシャトル、ロボネコ……といった無人運転サービスのクリエイティブに携わるお二人。無人運転サービスのブランドデザインをする上で意識していることは何か、お話をお伺いました。

Interviewee Profile

石坂 昌也(Ishizaka Masaya)

DeNA デザイン戦略室 クリエイティブディレクター
2015年にDeNAに中途入社。ロボットシャトルのブランドデザインとクリエイティブディレクションを担当。

竹尾 太一郎 (Takeo Taichiro)

DeNA デザイン戦略室 デザイナー
2015年にDeNAに中途入社。ロボットシャトルのラッピングや広報素材の制作を担当。

Robot Shuttle(ロボットシャトル)とは

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私有地における無人運転バスの交通サービス「Robot Shuttle(ロボットシャトル)」。
EasyMile社開発の自動運転車両「EZ10」を利用した交通システムです。最大12名が乗車できる電気自動車で運転席はありません。カメラ、各種センサー、GPSを使い、前もって設定したルート上を自動で走行します。

無人運転交通サービスを浸透させるため、クリエイターの私たちが出来ること。

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株式会社ZMPとの合弁会社で開発中の「ロボットタクシー」に続いて、無人運転バスの交通サービス「ロボットシャトル」が誕生しましたが、クリエイティブ職のお二人はどのような立場でロボットシャトルに携わったのでしょうか。

石坂さん: 僕はクリエイティブディレクターとして、ロボットシャトルのブランドデザインやクリエイティブディレクションに携わりました。
具体的な業務内容でいうと、サービスのコンセプト決め、色の選定、色の使い方、プレスリリースの作成、記者会見の資料作成、業者の選定……など、アイデアを具現化するための指針を決定し、サービスに必要な制作物の進行やクオリティを指揮しています。
また、サービス名である「ロボットシャトル」という名前もつけました。

竹尾さん: 僕はデザイナーとして、石坂さんと洗い出した必要な制作物をひたすら作っていくのが仕事でした。車のラッピングデザイン、展示会場の空間デザイン、パンフレットやポスターといった広報素材のデザインも行いました。

ロボットシャトルはリリース予定日までの制作期間がとても短かったと伺いましたが、どのように進行されたのでしょうか。

竹尾さん: ロボットシャトルは、全体の制作時間が2週間ほどしかなかったので、サービス名、ロゴ制作、車のパッケージ制作……など、かなりバタバタと制作していた記憶があります。普通はサービス名が決まってからロゴを作るのですが、ロボットシャトルのロゴをデザインする時はまだサービス名すら決まっていなくて(笑)。候補にあがげたいくつかの名前から、それぞれロゴを制作し、できたものを比較・検討して決めました。

ロボットタクシーとロボットシャトル、どちらも「ロボット」と名前のつく無人運転サービスですが、このふたつをデザインする上で統一感を出すか、違いを出すか、何か考えはあったのでしょうか。

竹尾さん: ロボットタクシーで表現した「安全性」を受け継ぐために統一感を出し、一般の人が見ても仲間であることを理解してもらえるようデザインしました。
ロボットシャトルの「R」は、ロボットタクシーで使われていたロゴの「R」の部分を展開して制作しています。シャトルの「S」は、「R」のデザインから派生したような形で作り、デザイン全体で使用する書体も統一して使いました。

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無人運転サービスを手がける上で、特に意識したことはありますか。

石坂さん: “無人運転サービス”と聞くと、マイナスイメージを持つ方が日本にはまだ多いと思うので、安全性・機能性・親近感を与えられるように、こだわりました。ロボットシャトルで使っているグリーンカラーは、横断歩道の青信号で使われているグリーンや、その他でも良好な状態を示す色として、広く普及し、人々の一般認識に定着しています。ロボットシャトルは子どもから老人まで幅広い世代の人たちが安心安全に過ごせる乗り物であるべきなので、「グリーン」を選定することになりました。組み合わせとして、薄いグレーや、白を使っているのも、視覚的圧力を軽減させるためのものです。また、色を設定した上で、自動車のパッケージを制作する際に、印刷メディアやインクなどに気を配り、変色や傷に耐えられるものにすることで、長くブランドのイメージを定着させることができるように心がけました。

ロボットシャトルのような、先端技術を使った新しいサービスに携われる喜びを教えてください。

石坂さん: “無人運転”のような注目度の高いサービスは、メディアにも大きく取り上げられることが多いので、世間のいろんな反応を見ることが出来て面白いですね。2週間前に手をつけたものが、リリースした日にはテレビやニュースサイトで多く紹介されていて、沢山の方々に意見や感想をいただくことができました。2週間という短い時間でしたが、このスピード感も達成すれば喜びに変わります。
ロボットタクシーは伊勢志摩サミットで、ロボットシャトルは六本木ヒルズで展示・試乗会を行いました。国内外に向けて多くの方々に好意的に知っていただく機会をいただけるのは本当にありがたいことです。

竹尾さん: 前例がないサービスのデザインを手がけるということは、過去の事例を振り返えることもできませんし、単純にベンチマークとなるような参考もないので難しい仕事だと思いますが、自分が前例を1番最初につくれると思うと、やりがいがあり面白い仕事だと思います。

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世の中に新しい価値を浸透させることは難しく、時間のかかることかもしれませんが、お二人のアイデアやデザインが無人運転サービスを世の中に浸透するためのきっかけになることを願っています。石坂さん、竹尾さんお話ありがとうございました!