DeNA×AI Webサイトリニューアル
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DeNA×AI Webサイトリニューアル

DeNA×AIは、技術の研究開発をするだけではなく、機械学習コンペティションのトッププレイヤーであるデータサイエンティストが多く在籍しAIを実際のビジネスに応用しています。
また、AI技術の検証からシステム開発、サービス運用まで、一気通貫のモノづくりを「One Team」で担うことができるのもDeNA×AIの強みです。
そういった強みをターゲットに伝えるため、コンテンツやビジュアルをどうデザインしていったのかをご紹介します。

リニューアルの目的

AI人材の採用を目的としたサイトから、他社とのAIを活用した協業ビジネスを増やすためのサイトへ。ターゲットは、AI人材→企業の担当者へと大きく舵を切りました。

【 目的の変化となった主な理由 】

  • 優秀なデータサイエンティストの成長や加入
  • 社内の事業に加えて他社との協業ビジネスへの展開

世界レベルのKaggler多数在籍や、プロジェクト毎で組まれる部署をまたいだワンチームでの一気通貫したモノづくりの姿勢を伝えることができれば、目的である協業ビジネスに繋げることができると考えWORKSとSTORYをメインに置き、ABOUTでAIチームの紹介や相談の流れを掲載しました。

【WORKS】実際の事例から、どんな課題があり、どんな成果があったのか簡潔にページの冒頭でわかるようにまとめ、どんなことが解決できるのか一目瞭然になっているページ。
【STORY】実際どのように課題を抽出してどんなプロセスで開発していったか。各プロジェクトのメンバーや、クライアントなどとの対談形式で読み物として詳しく紹介したページ。
【ABOUT】DeNAのAIからのメッセージやチームの紹介、ビジネスの相談までを掲載したページ。
(青山:ディレクター)


コンセプトを考える

モチーフのないコトを表現する

リニューアルする上で初めに考えたことが、「AIという媒体を、よくあるCGやテクノロジーのようなトーンで表現するだけでは、大きなインパクトは無い」ということでした。
ビジュアライズするにも難しい媒体なので、まずはDeNA×AIが目指すことを言語化し、ストーリーを作りコンセプトを考え、チームでディスカッションを行いました。
そして、ほかとの差別化をするために、ありきたりな表現ではなく独自の表現をデザインに落とし込むことを意識して制作を進めていきました。
(田中:デザイナー)

キャッチコピーに込めた未来へのメッセージ

打ち合わせでヒアリングをするうちに全体のコピーライティングをする上で鍵となってくるキーワードがいくつかありました。
「内製だけでなく、外部の会社とも連携しアウトプットすることに注力していきたいということ」
「AI技術で世の中に大きなデライトを届けるたいというミッションを掲げていること」
「DeNAの他部署との連携の強みがあること」など。
AI部署の強み、外部に対してどう自分たちが活動していけばいいかということを考えたとき、メインコピーの「技術と、革新と、未来と。」ステートメント の詳細文章が生まれました。
この3つの「と」にはAI部署のこと、テクノロジーの先端さ、一緒に協業することで見えてくるお互いの未来の意味合いを込めています。
(伊藤:コピーライター)

記憶に残るイラスト案

デザインの提案では、ロゴを複数作成し、カラーや推奨フォントなども含めたトーンの方向性を提案しました。
ビジュアルでは、案としてCG案も用意しましたが「ありきたりな表現ではなく独自の表現」ということを強く伝えていたので、イラスト案を薦めました。
イラスト案を推した理由は、ほかとの差別化ということもありますが、ストーリーを表現しやすいことと、人の記憶に残りやすいことです。
また、将来的にWeb以外の様々な媒体へ展開も行えるということを説明しました。
結果、社内提案は好評をいただき、イラスト案でビジュアル制作を行うことになりました。
(田中:デザイナー)


新しいデザイン

「AI」部分を刷新した新しいロゴ

既存ロゴの手書き感を踏襲し、人工知能であるAIを「人工」の漢字とかけてロゴタイプをデザインしました。
(田中:デザイナー)

コンセプトを表現するキービジュアル

コンセプトコピー「技術と、革新と、未来と。」を体現するために、ビジュアライズで大切にしたことが「過去から現代への移り変わり」を表現することです。
AIなどの最先端な技術は、昔の人々が培った技術が今のテクノロジーに活用され、世の中を大きく発展させた必要な材料だったと考えます。
時代とともに進歩していく社会を、どう表現するのか思案した結果、古くからある浮き世絵のようなトーンを、ピクセルアートという現代の技法で、メインビジュアルに落とし込むことになりました。(ピクセルアートはヘルミッペ氏に依頼)

このビジュアルは、自然物と機械のモチーフを一体化させ「アナログ」と「デジタル」が共存する世界を表し、個性的なキャラクター達が1チームとなって、大きな目標(山)を目指すストーリーとなっています。
キャラクター達は、それぞれの個性・特徴をもった十二支をモチーフとし、弊社に在籍する多種多様な人材や、これから出会うパートナーを意味し、力を合わせて豊かな未来を創っている姿を表現しています。
また、将来的にグローバルの展開も見据えて、日本の企業ということもアピールできるよう、全体的に少し和のトーンも加えています。
カラーは黒と白をベースに、人間やアナログの暖かさを感じさせる赤、機械やテクノロジーの印象を与る青、その2つが混ざり合った紫を選定しました。

また、WebサイトではイラストをGIFアニメーションで動かし、ワクワクした世界観や何か新しいことができそうな印象を与えられるように意識して制作しています。
(田中:デザイナー)

専門性の強い分野でも平易を保つ文章

想定読者は決してAI技術に詳しい人ばかりではないので、AI技術というと、実態が見えず難しい内容なのではないかと敬遠してしまうことを避けたかったです。なので、読んだときに、その内容が想像できるようなコンテンツにしたいと思いました。その軸でインタビューも行いましたが、実際にインタビューでお話しいただいた内容でも、文字にすることで印象は変わります。原稿確認時の、より詳しくより詳細に伝えたいと思うゆえの膨大なインプットを、どうわかりやすく落とし込んでいくかが今回一番気を使う場面でした。
(菊池:ライティング・編集)


今後の展望

渉外・広報チームと連携をとりビジネスに繋げる認知施策を継続的に展開していきます。今後のイベントで使用されるポスター・フライヤーなどの広告物、Tシャツやノベルティのグッズ展開でもデザインの浸透を目指します。


https://dena.ai


Producer : Yoshihisa Watanabe
Art director / Designer : Hayato Tanaka
Director / PM : Hiroko Aoyama
Copywriter : Ito Soichiro (Main copy), Yukiko Kikuchi (Writing)
Technical support : Ha Le
Front-end / Back-end : Vietnam team


Illustration : hermippe (ヘルミッペ)