こんにちは! DeNAデザイン本部 横山です👩
この度のDeNA Designリニューアルにあたってデザインを担当させていただいたので、その振り返り(主に反省)を共有いたします。
これまでは、このDeNA Design Blogを通して主にブログコンテンツという形で、DeNAのデザインについてお届けしてきました。 しかし、製作したデザインをお知らせする場をきちんと設けたい!ということで、今回ブログとポートフォリオをマージした形でリニューアルすることになりました。
こちらの記事では、リニューアルにあたってのデザインプロセスを振り返り、どういった壁にぶつかり、どんな学びを得たかをポイントごとに綴っています。
デザインの専門的な内容はないですが、DeNAの新卒デザイナーが置かれる環境やそこから何を得られるかなどを、知っていただけるかと思います🙌
壁1.何もわからない
個人的な話で恐縮ですが、私は在学中にウェブデザインというものを全くもって学んできませんでした。そのためツールはもちろんのこと、「レスポンシブとは…?」といったそもそもの話から全くわかっていませんでした。
イケてると思っていた明らかに使い勝手が悪そうなデザイン
頭で理解はしてもデザインをするとなると途端によくわからなくなってしまったり…。たくさんの参考サイトを見て見様見真似でやってみるものの、デザインの意図を理解できていないので、あまりうまくいかなかったり…。 最終的に、このあたりで設計しきれていない部分はエンジニアさんから積極的にコミュニケーションとっていただき、ひとつひとつ回収していくこととなりました🙇♀️
こうしたキャッチアップ周りは自分の中で大きく反省すべきポイントで、もっと積極的にコミュニケーションしていくべきだったと振り返っています。メンターさんからこまめにフィードバックをいただき不安なポイントを潰していく、複数人でのレビュー会を設定する、など自分に知識がないのであれば多くの方の生きた知恵をもっと借りるべきだと学びました。
壁2.デザインが終着しない
大まかなコンセプトや構成が決まり、デザインの方向性を決める段階でかなり時間を浪費しました。「DeNAの多様なデザインや人を見せていく」という大まかな狙いはあったのですが、それをデザインへ落とし込むことができずにいました。
デザインパターンをいくつか出してみたものの、しっくりしたものがなかなか出てこず、手が止まってしまった期間もあります。一度は良いと思ったデザインでも後日見返すと違和感があったり、見続けているうちにだんだんわからなくなってきたり、ひとりで完全に悪循環に陥っていました…🤦♀️
だいたい同じデザインで1週間くらい堂々巡りをしていたときのデザイン
その際にいただいたアドバイスが、「出口が見つからないときは、そもそも入り口が間違っている」ということでした。よくよく振り返ってみると、良いと言われたひとつの方向性のアイデアでずっとデザインを出し続けていて、他の方向性を試すことが疎かになってしまっていました。自分が必死で出していると思っていたデザインパターンも、差分程度のものでしかありませんでした。
一度決まったデザインでも、進めていくと「あれ…?🤔」と思うことはよくあるのだと思います。そういったときは、その方向性で答えを探し続けるのではなく、急がば回れで一度立ち返って別の方向性を探す方が良いのかもしれません。その見切りをつける感覚やタイミングを、今後も学んでいかなければなあと感じています。
壁3.自信がなくなる
そんなこんなで一進一退しながらデザインを進めていると、だんだんと自分の作ったデザインに自信がなくなってきてしまいました…。「何が正解なんだっけ…😯」「このデザインちっともカッコよくないや…😧」と、手が動かすのがだんだんと億劫になっていきました。
露頭に迷うなかで指摘いただいたことが、「それで、横山さんは何がしたいの?」ということでした。デザインに軸がなく、周りの意見や一般論に流されてしまっていることを優しく気づかされた言葉でした。
今振り返ると、このとき正解を探すことに必死になってしまっていたことがよくなかったと思います。すべきことは正解探しではなく、自分が最適だと考えるデザインを選び、周囲の力を借りながら質を高めていくこと。与えられた解答はどこを探しても落ちていないので、最適な答えを作る姿勢と意気込みがもっともっと必要でした。
自分が実現したいことを詰めた現在のデザインの原型
そして今のデザインについてヒアリングをしてみたり、コンセプトにもう一度立ち返ったりするなかで、「自分が本当に最適でカッコいいと思えるものを作ろう!💪」と気合を入れ直して提案したのが現在のデザインの原型となりました。
「何がしたいかわからない」「もっと自信持って提案して」といった言葉は、他の案件でもいろいろな方に度々指摘されています。まず持つべきは「自分はこれが最適だと考えている」という意思。これがなければ、そもそも議論や提案の土俵に立てないことを学びました。トップレベルの参考デザインと比較しては落ち込む…ということを繰り返していたのですが、まずは自分の力でいかに成果を最大化させるか、自分で判断することが最も大切なのだと思います。
そしてやっとこさ完成しました
こうした紆余曲折を経て、なんとか皆さんへお見せできるサイトが完成しました。 コンセプトは、「DeNAの多様性を見せる」です。
カードを並べたファーストビューは、ブログ記事とポートフォリオが雑多に展開されるデザインとなっています。さらに、サムネイルを大きく見せることで、デザイン本部の多様な活動やアウトプットが群となって目に飛び込んでくるような体験を狙っています。
また、ポートフォリオ以外で今回新しく追加した要素のなかに「タグ機能」「オーサー(著者)表示」「おすすめ表示」があります。
これらは、様々なきっかけでいろいろな記事を回遊しながら、DeNAの雰囲気や全体感を知って欲しい、という意図で設けています。
全体として、多様な事業と多様な人を抱えるDeNAのエッセンスをそのまま詰め込んだようなサイトです。
また、今回の記事では書き手が私個人なので、どうしてもひとりでデザインしたように見えてしまいますが、実際には多くの先輩方や同期である新卒2名のアイデアや考えもたくさん詰まっているサイトでもあります。
今後も不定期ではありますが記事を更新して参りますので、ぜひ皆さんに楽しんでいただければ幸いです!🙌