リモートワークでも活躍! DeNA の社内ツール
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リモートワークでも活躍!
DeNA の社内ツール

こんにちは、DeNAデザイン本部の布田です。
2019年3月に公開した社内ツール「TALENTBASE」の機能やデザインについてご紹介します。

TALENTBASEとは

DeNA全従業員の顔写真と名前、所属部署などの情報が載った社内向けの社員データベースです。社員の所属や名前で検索してプロフィールを閲覧できます。

なぜ作ったのか

DeNAは社員数が2000人を超えており、業務上で面識の無い人とコミュニケーションを取る場面が日常的にあります。業務を円滑に進めるため、そしてバックオフィス業務のためにもスタッフリストは必需品です。

しかし、DeNAが2019年2月まで使用していたスタッフリストは外部の業務ツールを流用して作られており、以下の課題がありました。

  • スタッフリスト用のサービスでは無いため、使いづらさがある
    (具体的には職種やslack表示名など業務でよく使われる情報の記載が無いなど)
  • 近いうちにサービス終了予定

一方で、社員の強みを見える化し、より個々の力を引き出そうとするプロジェクトが発足。施策の一環として「強みの見えるスタッフリスト」が求められ、内製することになりました。

強みについて

制作の上で、このサービスで言う「強み」とは何か定義しました。主に以下の三つです。

スキル

仕事で使用するスキル。際立っている技能や使用言語など。
例:デザイン、JavaScript、マネジメント、ディレクション、サウンド制作

資質

生まれつきの性質。性格や行動の傾向など。
例:楽天家、慎重、引っ込み思案、情熱的

趣味&経験

趣味嗜好、過去の経験。仕事では使用していないスキルや、勉強中の技術など。
例:ブロガー、猫好き、元エンジニア、趣味レベルの映像編集技術

一見、強みとは呼べないような些細な情報も、他者から見ると「共通の話題」になったり「求めていた経験」になったりします。弱みについても、それを周知できれば周囲がフォローできる部分も増えます。

「それぞれの個性を閲覧しやすくできれば、個人が強みを活かせる環境に一歩近づく」という思想のもと、個性を表現しやすいスタッフリストの制作を目指しました。

機能の取捨選択について

目指さない方向性

検討を進めるうち、「業務上の課題解決にスタッフリストを使いたい」と様々な要望が寄せられました。たとえば「社内用の求人機能が欲しい」だったり、「属性の近い社員をレコメンドしてくれる機能が欲しい」だったり多種多様です。

TALENTBASEで救える課題もあれば、他ツールに任せた方が良いものもあったため、以下の方針で機能を取捨選択しました。

  • 他の業務ツールと競合する機能は省く
  • 楽しすぎて時間を奪ったり、意識しすぎて集中力を奪ったりする機能は省く

具体的には、SNSのようなコミュニケーション機能、マネージャーがアサインに活用できるスキル/実績管理機能、デザイナーがポートフォリオを制作する機能といった方向は目指しませんでした。

高機能で選択肢が多いことやリアクションがたくさんあることが、必ずしも良いとは限りません。どちらも一定の精神的コストがかかります。業務ツールとして、必要なときに必要な分だけ助けるツールを目指しています。(※コミュニケーションに重きを置いた楽しいツールはTALENTBASEのAPIを使用して派生的に生まれるかもしれません)

追加/改善した機能

旧スタッフリストの課題解決と機能強化のために

不足した情報を追加したうえで業務によく使う情報を精査し、表示内容のスリム化をしました。また、TALENTBASEを使って得た情報を使って次の作業にスムーズに移れるように、他サービスへの導線設計やテキストのコピー機能を設けました。検索についても強化されており、部署名やタグ、ひらがななど曖昧な情報でも探し出せるようになっています。

強みの見える化のために

マークダウン形式で自由に自己紹介文を記入できるエリアを設けました。「自己紹介に何を書いて良いかわからない」という方のためには、タグで属性を表せる機能を追加。外部での発信に意欲的な方であれば、改めてTALENTBASEに文章を書かずともSNSやブログ、ポートフォリオサイトなどを見てもらえれば自己紹介が完結するため、リンク欄を追加しています。

負担にならないために

自己紹介の記入や写真を掲載することに消極的な方もいるため、負担にならないよう慎重に考えて機能を追加しました。写真は撮影時の10枚の中から選択できるようにし、非公開も可能になるよう改修しました。

デザインについて

ロゴ

社員の「才能(talent)」を活かし「繋げる」「土台」をイメージしてロゴを制作しました。

talentbase logo

TOP画面

説明がなくても「人を検索するツール」と分かるように、TOPでは社員の写真がランダムで表示される画面にしています。
写真をロゴが支えるレイアウトにして、このサービスの目的「すべての人の『才能(talent)』を活かし、繋げる『土台』になる」をビジュアル化しています。

写真について

写真が集まった時に楽しげで「個性あふれる様々な人材がいる」と視覚的に再確認してもらうために赤、青、黄の三色を背景に使用しています。

talentbase PC UI 1

検索結果画面

このページでは、「同姓同名や写真が無い場合も情報を比較して探している人を見つけられること」「詳細画面を開かなくても完結できること」この二点を意識しています。

talentbase PC UI 2

個人のプロフィール画面

業務で使用する情報はファーストビューに固めています。自己紹介等の書き込み量によって情報量に寡多が生じるため、どのタイプも不自然に見えないようにレイアウトしました。

talentbase PC UI 3

スマホ画面

PCでの閲覧が中心ですが、スマホでの表示にも対応しています。

talentbase Mobile UI

小ネタ

ハッカドール3号

検索結果が0件の際は、がっかりされないようDeNAのキャラクターのプロフィールがランダムで表示されるようにしています。現在は全5種です。

気づいた方は少なかったかもしれませんが、2020年2月に一周年記念ロゴを掲載し、ささやかに祝しました。

リリース後の変化

TALENTBASEは社内コミュニケーションにおけるネームプレートのような存在になりました。人の顔と名前を覚えるのが苦手な方も救えるツールになっています。以下のような変化も生まれています。

  • 配属時にSlackで自己紹介しつつTALENTBASEのURLを添えたり、 Slackコマンドでプロフィールを呼び出したりする光景が多く見られるように
  • APIを提供し始めたところ、自主的にツールを作る方も
  • プロフィール情報や写真が一元化されたため、資料作り(登壇資料や、メンバー紹介など)がよりスムーズに

離れていても人を繋ぐことを目指して

2020年7月現在、新型コロナウイルスの影響を受けリモートワーク中心に業務が進んでいます。特にこの春に入社された方々は、会ったことのない社員とのコミュニケーションの際にこのツールを積極的に使ってくださっているかと思います。TALENTBASEの真価を発揮するときかもしれません。
働き方が変わっても仕事は才能のコラボレーションです。TALENTBASEがその一助になればと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。