こんにちは。DeNAデザイン戦略室の宮本です。
今回は2016年7月に金沢のDMM.comラボ様にお邪魔して登壇させていただいた話をさせていただきます。
サービスデザインにおいて、UIの役割について
UI Live ! in Kanazawa は株式会社DeNAと株式会社DMM.comラボが新規アプリ/サービスリリースまで事例紹介をし、「UI」という切り口でサービスデザイン、フロントエンド、UXなど、様々な見方・考え方を6人のパネラーが話すというイベントです。
デザイナー以外の職種でも分かるような話に
今回はDMM.comさん、DeNA共にデザイナーとフロントエンドエンジニアの別領域の方々が登壇する予定でした。デザイン領域外の方も多く居ることが想定されたので、デザイナー職以外の方が見てもデザインに興味を持ってもらえる様なプレゼンにしようと思い、あえてデザイナーの恥部(デザインの途中経過)を晒すスタイルで挑みました。
今回は「さんぽジスタ」というアプリを作る際の過程や、数々のボツ案をふんだんに使ってお話しさせていただきました。
登壇資料を作るにあたって
実はこの規模の登壇は初めてだったので、スライドのデザインをどうしようか悩んでいたのですが、ちょうど実務でAndroid用のUIを制作中だったので(?)Material Designで作ってみました。
しかし、実際プレゼン中に喋った時の反応が「Material Designって何?」みたいな雰囲気だったので急遽Material Designの生い立ちを説明したのは秘密です…
このテンプレートはデザインに悩むことなく、スピーディにスライドを作れたので、今後もMaterial Design + emoji スタイルでスライドは作ろうと思います。(真似してもいいですよ)
実際にプレゼンしてみて
初登壇ということもあり、物凄く緊張してしまい、最初の5分間はまさに地獄…(今回の登壇時間は30分)
人生で初めて、自分の緊張が会場に伝染していくのを感じ取ることができました。登壇側は空元気でもいいから明るくしないとダメなことを痛感…次回はもっとラフな雰囲気で話したいです。
と、不安定な立ち上がりでしたが、中盤からなんとか笑いも取れて最終的にはリラックスして喋り終えることができました。
登壇で言いたかった3つのこと
1.「使いやすいの」先をデザインをしよう
「使いやすい」が当然となった現在において、デザイナーはもっとユーザーが日々使う動機を深く考察し、仮説を立て、実証したアウトプットに落とし込むことが重要になってきたと感じています。
さんぽジスタの様なアプリにおいても各ビューに様々なデザイン的役割をもたせており、いかにユーザーに使い続けてもらえるかを考えて制作しました。
2.サービスデザインにおける「シンプル」=「明瞭」
「シンプル」と聞いて、少ない要素で構成されたものと解釈している人も多いかと思いますが、サービスを作る上での「シンプル」とは ユーザーが行うことに対して明瞭な道筋がはっきり見えていることです。
このボタンは押してもらいたいのか?たまたま気づいたら押すぐらいでいいのか?すべての要素のデザインに動機が見えており、役割がはっきりしている。そんなデザインをシンプルだと感じます。
3.自分たちが作ったモノを否定する勇気を持とう
自分たちが作ったモノに愛着は湧きますが、そこは心を鬼にして、使う側としての率直な意見をチームにぶつけましょう。
自分たちが面白いと思わなければ、誰も面白いと思ってくれません。なので、面白いと思うまで作り込む。これが何かを作る人の鉄則だと思います。
自分が作ったモノに 「つまらない」 と言える勇気があれば、自ずとプロダクトは良い方向に舵を切ると思います。