MBA青山ビジネススクール授業後編:最終発表
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MBA青山ビジネススクール授業後編:最終発表

こんにちは、デザイン本部エクスペリエンス戦略室(エクスペ室)の小原です。先日、6月にブログに書いた「青山ビジネススクールMPP」の授業の最終発表会が開催されましたので、その紹介をさせてください。

前回のお話はこちら:MBA青山ビジネススクール授業前編:お題提供と中間発表

お題のおさらい「ヘルスケア×コミュニケーション」

DeNAから出したお題は「ヘルスケアの課題をコミュニケーションの力で解決する」です。学生のみなさんはDeNAが実際に行う新規事業を想定してサービス初期構想から事業計画、マーケティングプランまで提案していただきます。僕たちデザイン本部のメンバーも、実際にDeNAで行う事業と想定して意見します。

各チームの企画案サマリ

本年度は3チームがこのお題にチャレンジしました。最終プレゼンではサービスアイデアから事業計画、マーケティングプランを一気通貫の事業提案として発表します。「本業のプレゼンより緊張する」というメンバーも出るほど、皆さん本気でチャレンジしてくれました。
どんなアイデアを提案してくれたのか簡単に紹介します。

  1. 「BeValチーム」:ユーザーにとって不利益な生活習慣を克服するために、AIアバターを用いた「よりそい」やユーザー同士のコミュニケーションの誘発を行うアイデアです。
  2. 「Helpusチーム」:怪我をした人や障害がある人にユニバーサルなサービスやボランティアをマッチングするアイデアです
  3. 「mimamo-Reチーム」:スマホカメラで読み取った「ユーザーの表情」から(メンタル)ヘルスステータスを推測し、次の行動をサジェストするアイデアです。

熱量高く最終発表をする学生の皆さん
学生のプレゼン風景
学生のプレゼン風景
学生のプレゼン風景4

プロトタイピングを活用した企画プレゼン

プレゼン時、どのチームもサービス企画のプロトタイピングに力を入れていたのが特徴的でした。特に今回はサービスの体験価値を伝えるために「寸劇」を活用したプロトタイピングが目立ちました。ペパープロトを用い、ユーザー役とアプリ役になりきり、その場で寸劇してみる、利用シナリオをビデオ撮影して編集し発表してみる、など、サービス体験の解像度を上げる工夫をどのチームも行っていました。なかには自発的にFigmaを使ったUIプロトを用いているチームもあり、先生方も「MBAの授業でFigmaが登場したのは日本初ではないか!?」と仰っておられました。

プロトタイプを活用したサービス企画
寸劇のビデオでプレゼン
Figmaを使ったプロトタイプのプレゼン

体験価値やものづくり視点のコメントを提供

さて、各案に対して小原と成塚からは「ユーザーの解決すべき課題はなにか」、「このアイデアが受け入れるられる理由はなにか」などユーザーにとっての体験価値であったり、「制作サイドのバイアスが強いのではないか」、「初期プロダクトにしては総花的」などプロダクトづくりの視点から質問や意見を述べさせていただきました。

発表にフィードバックをする小原と成塚
フィードバックする小原・成塚

最後は「リフレクション」

僕たちは後ろの方で聞いていただけですが、授業の最後には「リフレクション」が行われました。リフレクションとは簡単に言うと「内省」です。先生方がファシリテーションを行い、学生の皆さんが今回の教育プログラムで主に「得たもの」を客観的に振り返る時間でした。「反省」とは異なり「Good・Bad」ではなく、「Get」したことを他のメンバーと共有するという試みが非常に興味深く、教育の現場ならではと感じ、僕たちもとても勉強になりました。(せっかくなので次の社内研修で使ってみようかなと・・・)

このような実践的かつユニークな授業に貢献することができて、僕たちも大変勉強になりました。

リフレクションを行う黒岩先生と吉橋先生
黒岩先生
吉橋先生