Apple WWDC18 参加中レポート
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Apple WWDC18 参加中レポート

現在アメリカはサンノゼで開催されている Apple のプラットフォームにおける開発者カンファレンス「Worldwide Developers Conference」に参加しています。
基調講演があった初日を含めて 3 日目で、今は昼食を食べながらこの文章を書いています。

本日の昼食はサーモンサラダでした。毎日 3 つぐらいあるメニューのなかから一つを選ぶ感じです。りんご付き!

セッション

Apple のセッションビデオの多くは Apple Developer としてログインせずとも見れるようです。(公開がない・禁止されているセッションもあるみたいです)

WWDC18 のページからビデオがだんだん利用可能になっていくので、僕が初日から参加した中で、その一部のセッションをピックアップしてご紹介したいと思います。

(まだこの記事を投稿したタイミングだと、ビデオがアップロードされていないセッションもあるかもしれませんので 2 日目までを中心にお伝えします。)

参加していないセッションのビデオは僕も後日見たいと思います。

初日のセッションです。メディアで多く取り上げられている「KeyNote で発表があった Apple のプラットフォーム上の新機能」を活用するための実装方法や、Xcode など開発ツール上の新機能などサマリを聞くことができました。KeyNote のあとに毎年開催されているセッションになります。

特に印象的だったのが、利用者のプライバシーとセキュリティについてをとても強調していたところでした。認証周りでの UX/UI に活用可能な新機能も入ってくることを含め、地味かもしれませんが iOS12 において一番大きな進捗があったテクノロジー分野であると感じました。

二日目のセッションです。こちらも毎年行われているセッションで、iOS 固有のフレームワークの集合体である Cocoa Touch の改善について聞くことができました。

Cocoa Touch には、

  • iOS の表示系を司るフレームワーク UIKit
  • iOS 固有の数値表現文字表現などのデータを司る Foundation
  • グラフィックを操作するライブラリを提供する CoreGraphics

などが含まれており、これらの改善についての話でした。

iOS12 でいくつかの View が組み合わさる AutoLayout を作成しても iOS11 に比べてかなりパフォーマンスが改善されていること、UITableView の prefetching が改善されてスクロールの操作感が改善すること、通知の UX/UI に新機能がいくつか追加されたことなどを学びました。

こちらも二日目のセッションです。iOS12 / macOS Mojave で追加される AR Quick Look についてと USDZ ファイルについての話を聞くことができました。

AR についての深い知識がなくても、カジュアルに実装ができるので、 AR の活用が iOS12 でかなり広がりそうです。USDZ については OBJ などからの converter が Xcode 10 の Command Line Tools で入れられるようでした。

その他

WWDC は英語についていけなくても開発者会議なのでコードで解説・補足があり、ある程度大丈夫なのですが(コードは世界共通語)、今日はデザイン系のセッションが多いのでコードの話が少なく、3 日目というのもあり、なかなか疲れてきました。

でも、先ほど聞いたばかりの The Qualities of Great Design が非常によいセッションでしたので、すごくいい気分です。オススメです。

まとめ

とにかくたくさんの技術情報が滝のように毎日押し寄せてきたり、世界中のデベロッパーが常に周囲で開発をしている風景や会話が聞こえてきたり下手な英語で技術について話してみたり。

他にも会場には新しい技術を活用した Apple 製の AR Game コーナーがあったり、WWDC の刻印が入った T シャツやバックバッグ(売り切れてたけど…)などのグッズが買えるカンパニーストアがあったり、バンド演奏があったり。

カンパニーストアで色々買いました

なんにせよスタッフの方々のテンションが高くて(アメリカだからなんですかね…)こっちまでいい気分になったり、若干ホームシックになったり、いろんな体験をこの数日味わっていて身体が持つのか?という感じでプレッシャーも高まりつつも、モチベーションがすごく高まる日々を過ごしています。

引き続き WWDC で色々吸収し DeNA の製品を通して、この楽しさを還元していきたいと思います。

それでは次のセッションに行ってきます!

  • Nobuhiro Takahashi

    Nobuhiro Takahashi

    Designer / EngineerShow More