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こんにちは!DeNAデザイン戦略室 Creative PRの後藤です。
今回は、2016年11月20日にDeNAオフィスで開催し、約700名のクリエイターが集ったイベント「dotFes 2016 渋谷」のレポートをお届けしたいと思います!
dotFes 2016 渋谷 - 未来のデザインを考えよう -
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公式サイト:http://www.dotfes.jp/2016shibuya/
みなさんは 「dotFes」 というイベントをご存知ですか?
dotFesは、Webを中心とした「ものづくり」の考え方や楽しさを実感できる“クリエイターの祭典”として2008年にスタートして、2016年で9回目の開催を迎えました。東京・京都・沖縄・仙台・福岡の5都市での開催を通じて、多くのクリエイターや学生の発表の場、及び交流の場として機能してきました。
そんなWebクリエイターが年に一度集う恒例イベント「dotFes」ですが、昨年は渋谷ヒカリエにあるDeNAのオフィスで 「dotFes 2016 渋谷」 を開催!企画・運営は株式会社クスールと、DeNA デザイン戦略室のメンバーが中心となって行いました:)
開催の舞台となった「渋谷」は、クリエイティブ企業が多く集まる場所であり、様々なクリエイターの活動拠点でもあります。
そんなクリエイティブな街で、様々な分野で活躍する経営者やクリエイターを 「dotFes 2016 渋谷」 に招き「未来のデザイン」について一緒に考え、語り合えたらと思いました。
「dotFes 2016 渋谷」のメインビジュアルを描いてくださったのは、イラストレーターの「okamura yuta」さん。
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今回の開催テーマのなかに「渋谷」というキーワードが含まれていたため、渋谷を象徴する様々なモチーフをokamuraさんの作風に合わせて描いていただきました。よ〜く見てみると、渋谷にある建物や観光スポットが見えてきますよ。
「dotFes」は何をやっているイベント?
今回のdotFesでは「デザイン×◯◯」というテーマで、様々な業界で活躍する経営者やデザイナーの方々を招いて「未来のデザイン」について語るトークセッションやデザイン制作のノウハウが学べるワークショップ、インスタレーション作品の展示等を行いました。
dotFesで楽しめるコンテンツを大きく分けると、下記5つになります。
1.トークセッション
2.インスタレーション作品の展示
3.ワークショップ
4.企業ブース
5.カフェブース
年に1回、1日限定のイベントですが、沢山のコンテンツを詰め込んでいます。
当日の会場は一体どんな雰囲気だったのか、簡単にご紹介したいと思います。
オープニング
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dotFesは昼過ぎからスタートしました。開場前には小さな列ができはじめ、開場と同時に沢山のお客さんが来場し、普段オフィスとして使っているスペースはあっという間に人でいっぱいになりました。
メインコンテンツである「トークセッション」は、2つのステージに分けて行われ、それぞれのステージで司会者と運営代表者が開演挨拶を行いました。
1.トークセッション
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dotFesのメインコンテンツであるクリエイターや経営者による「トーク」は、全部で11セッションありました。
「デザイン×テクノロジー」「デザイン×ライフスタイル」「デザイン×ビジネス」……のように、各セッションでそれぞれテーマが決められており、登壇者のみなさんにはテーマに沿ったお話をしていただきました。
Session 1-A:デザイン× ライフスタイル
スマイルズ|遠山 正道
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「Soup Stock Tokyo」や「PASS THE BATON」などを手がけている株式会社スマイルズ。その、スマイルズの代表である遠山氏は「生活価値の拡充」を企業理念に掲げ、既成概念や業界の枠にとらわれず、現代の新しい生活の在り方を提案しています。
本セッションでは、実際に手がけているサービスを例にクリエイターの未来の仕事とは何かをお話いただきました。
Session 2-A:デザイン× ビジネス
コルク|佐渡島庸平・萬田大作
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『ドラゴン桜』『働きマン』『宇宙兄弟』など、数々のヒット作品の編集を担当してきた佐渡島氏。2012年に独立し、作家のエージェント、株式会社コルクを設立しました。編集者としてのイメージが強い佐渡島氏ですが、自由な発想でIT技術やインターネットを活用して、新しい表現や可能性を拡張することにも力を入れています。
本セッションでは、コルク代表の佐渡島氏とCTOの萬田氏に、日本に「作家のエージェント業」を根付かせようと立ち上がったコルクの今までの取り組みや、SNSを使った社内制度、テクノロジーと作家の力を掛け合わせて今後どのようなビジネスに挑戦するのかお話いただきました。
Session 2-B:デザイン×テクノロジー
DeNA|濱田 晃一・石坂 昌也
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本セッションではDeNAの社員である濱田氏と石坂氏が、未来のブランディングとUXについてお話しました。濱田氏はDeNAのサービスに機械学習・深層学習を活用し、サイトの改善に貢献しています。また、石坂氏は国内外におけるサービスのブランディングを一からつくりあげ、性別・年齢・人種・宗教などを垣根を越える体験作りを目指しています。
Session 3-A:デザイン × ライフスタイル
Piece of Cake|加藤 貞顕・川上 浩範・DeNA|大河原 陽平
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近年、テクノロジーの急激な進化に伴い、インターネットサービスは多様化し、IT系の事業会社が急増しています。そういった市場の変化によって、事業会社のなかで働く「インハウスデザイナー」の仕事にも注目が集まってきています。
本セッションでは、クリエイターとユーザーを繋ぐ『cakes』や『note』といった自社サービスを提供する株式会社ピースオブケイクの加藤氏、デザイナーの川上氏と大河原氏に、これからのクリエイターの働き方や、事業会社で活躍するクリエイターの仕事についてお話しいただきました。
Session 3-B:デザイン×ビジネス
サイバーエージェント|佐藤 洋介
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インターネットテレビ局『Abema TV』や音楽配信アプリ『AWA』、無料ホームページサービス『Ameba Ownd』など、次々と大ヒットサービスを生み出すサイバーエージェント。何故これほどクオリティの高いサービスを提供し続けられるのか。
本セッションでは、それぞれのサービスが立ち上がったきっかけや、開発チームが最高のパフォーマンスを発揮できる環境づくりについて、メディアサービスのデザイナーを統括し、クリエイティブ責任者として各サービスのUIデザインを監修する、執行役員 / チーフ・クリエイティブディレクターの佐藤氏にお話いただきました。
Session 4-A:デザイン×テクノロジー
ソニー|萩原 丈博
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ソニー株式会社では、オープンイノベーションによる新規事業創出を目指して「Sony Seed Acceleration Program」を展開しています。その中で2015年4月に誕生した新規事業のひとつが、遊び心を形にできる新しいツール『MESH』です。
本セッションでは、日常のちょっとした困ったことを解決できる、アイデアを形にできるこの小さなデバイスには、どのような思いと可能性が込められているのか。ソニーが取り組むオープンイノベーションや、MESHを通じて行う「体験のデザイン」について、MESHの事業担当者である萩原氏にお話いただきました。
すべては紹介しきれませんが、どのセッションもとても盛り上がり、参加してくださった方々から沢山の感想や質問が集まりました。
2.インスタレーション作品の展示
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全部で11チームが、最新のインスタレーション作品を展示しました。
開催前日から搬入を開始して、丸1日かけてセッティング。普段は受付として使われているDeNAのエントランスが、インスタレーション作品でいっぱいになり、当日の会場はまるでゲームセンターのようでした。展示されていた作品は、話題のVRやアクションゲーム、海外で受賞した作品、商品販売されているプロダクトなど様々でした。
dotFesで新作を発表してくださった企業さんやクリエイティブチームが多くいらっしゃったおかげか、インスタレーション作品を目的に来られたお客さんも多かったです。子供も大人も遊べる作品が沢山あって、親子連れのみなさんにも楽しんでいただくことができました。
3.ワークショップ
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「littleBits SynthKitでシンセサイザー入門」「Adobe XDを体験してみよう」「アプリデザインを通じてUXを学ぼう」デザイン関連の3つのワークショップを行いました!
デザイン未経験者でも楽しんで参加できる企画が多かったです。
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4.企業ブース
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協賛企業や登壇企業のブースを、会場の様々な箇所に設置していました。
触れて遊んで楽しめるブースや、特別価格で商品を販売するブース、キャリア相談ブース、コーポレートグッズを配布するブースなど、様々でした。
DeNAも企業ブースを出展。DeNAで働くクリエイター&DeNAが開発しているプロダクトを紹介している「DeNA Creators File」を配布しました。
「革新のために、壊して創る。」は、DeNA デザイン戦略室のステートメントです。
5.カフェブース
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神保町にある人気コーヒーショップ「GLITCH」や、渋谷ヒカリエに店舗を持つショコラトリー「LE CHOCOLAT DE H」、勝どきにあるパン屋さん「TANUKI APPETIZING」3つの飲食店が特別に出店くださり、休憩時間にはお客さんが集中して、長蛇の列ができました。
dotFesブース(?)では、おにぎりを販売していましたよ。スタッフさんいい笑顔ですね〜
最後に - DeNAクリエイターの活躍
dotFesでは、DeNAで働くクリエイターたちが企画や展示に多く関わっていました。
最後に、登壇・企画・展示に関わったメンバーを簡単にご紹介したいと思います。
dotFes企画・運営に携わっていた、デザイン戦略室 室長の上田さん
dotFes企画・運営 / 登壇した、デザイン戦略室 クリエイティブディレクターの石坂さん、登壇してくださった濱田さん
dotFes企画・運営 / 登壇した、デザイン戦略室 マネージャー 大河原さん
ワークショップ「アプリデザインを通じてUXを学ぼう」を企画運営した桐山さん、(写真に写っていませんが)田中さん
司会進行をした山本さん、(写真に写っていませんが)松江さん
ボランティアスタッフとして当日サポートしてくださった デザイン戦略室のメンバー
インスタレーション作品を出展した、 デザイン戦略室のメンバー
※後日、DeNA DESIGN BLOGにインタビュー掲載
写真には写っていませんが、その他にも開催当日まで一緒に準備したメンバーが沢山いました。開催まで数ヶ月間、サポートしてくださったみなさんありがとうございました。
イベントの参加者は世代を越え、大人や学生、親子連れの方々にもお越しいただけて嬉しかったです。
また、「デザイン」というキーワードを大きく打ち出したこともあり、参加者はデザイナーの方がとても多く、参加くださったみなさんの楽しんでいただいてる様子を、SNSや会場での様子を通して、知ることができて良かったです!Twitterでは、 #dotFes のタグが日中トレンド入りしていました。
・参加者のみなさんの感想はこちら
2017年もdotFes開催予定ですので、ぜひ告知を楽しみにお待ちいただけるとうれしいです。
今年もdotFesでみなさんに会えますように!
参加してくださったみなさん、出展くださったみなさん、登壇してくださったみなさん
関係者のみなさんありがとうございました!