Pococha
ライブ配信を盛り上げ個性を引き出すデザイン

ライブ配信サービス Pocochは2019年10月にリブランディングをしました。リブランディングのストーリーを4週に分けてお届けしていきます。リブランディングに込めた思いや工夫などを語った初回の記事はこちらです。

第3回は、Pococha のリスナー・ライバーの皆さんと共にサービスを作り上げてきた取り組みについて、DeNAデザイン本部 渡邊がご紹介します。

ライバーさんがブランドの顔になる

リブランディングのリリース第一弾の一環として「渋谷 QFRONT のビジョン」、「京王線トレインチャンネル」、「渋谷 WALL JACK」に広告を出しました。広告に登場するのは全員広告イベントを勝ち抜いてきた Pococha のトップライバーの皆さんです。「イベントで勝ち取れる」いう側面を持った広告なので、

  • ライバーさんが配信で話したくなるほどの撮影体験を提供する
  • 広告によって私も Pococha の広告に出たい!すでに出た方にはまた出たい!と思ってもらえる

等がイベント全体の設計やクリエイティブする際の重要なポイントになってきます。

個性をデザインに

「モデルを生業としているわけではないライバーさん達を、いかに魅力的且つ広告として機能させていくのか?」という部分は課題でした。しかし彼ら彼女らの個性を引き出す事を Pococha はブランドとして大事にしているので、ストレートに表現したいと思っていました。

そこでライバーさんの自然体を生かしてエモーショナルになる撮り方を模索しました。ハイスピードカメラとブロワーを使用し、活き活きしていると同時に洗練された動きの部分だけを細かくカットし繋ぎました。結果ライバーさんの笑顔や照れ等のふとした瞬間を抜き出す事ができ、各々の個性が引き出せました。

また、音を使用できないトレインチャンネルではアイキャッチを映像の頭に持ってきたいと思い、テニス選手がカメラのレンズにサインをするのと同じ演出を冒頭に入れました。

ハイスピードカメラ+ブロワーとレンズのサインは、一般企業のリッチな CM でも使われており、ライバーさんにとってもテレビなどでよく見る技法です。
そんな普段テレビの向こうのものとして親しんでいた撮影手法を自分で体験することは、ライバーさんにとっても特別な体験になります。
また、撮影自体に楽しさを感じてもらい、その後の配信で話題にしてもらうことも狙いました。例えば、ブロワーを使うとモデルのライバーさんは目が乾くのですが、こうしたちょっとした体験をリスナーさんとお話するのもプライズを取ってよかったという満足感につながります。

ライブ配信業界はこれからも広がっていきます。その中でデザイナーが果たせる役割は、単純なビジュアルデザインにとどまらず、上記の例のようにユーザーの感情・体験・コミュニケーションまで広がっています。

TOPライバーさんという概念はその最たるもので、ライバーさんにとっての「特別な体験」を軸としながら、これからもブラッシュアップを続け業界全体のスタンダードを作っていきます。

ライバーさんとリスナーさんの距離を縮めるアイテム

Pococha にはアイテムが 70 点ほどあり、1 〜 5,555 円で使用できます。「ライバーを喜ばせたい」「枠内での掛け合いを楽しみたい」「イベントに入賞させたい」など、リスナーさんは様々なシーンでアイテムを使用し、みんなのの思い出に残っていきます。

配信中のライバーはアイテムを使ってもらうとアイテムデザインに応じたリアクションをし、それ自体がコミュニケーションになります。アイテムはコミュニケーションを盛り上げ、繰り返しユーザーが使用するため愛着が強くなる効果があります。

実際、自分のお気に入りのアイテムの使用回数ランキングで毎月1位を取る、アイテムキャラクターをハンドメイドをする、アイテムキャラクターの生い立ちをお問い合わせしてくれる方もいます。

これからの愛着をつくる

アイテムはコミュニケーションの中で使われる故に、使用者の意図よりも強く捉えられる事があります。(例えば自虐ネタに対して「それな」を使用した場合、そこは慰めようよと思う方もいる等)そこでアイテムのキャラクターはどこかとぼけていて何を言わせても感情が強すぎない印象にし、飽きずに繰り返し使ってもらえる形を目指しました。

また、アイテムキャラクターを単体で見ても Pococha のブランドビジュアルにマッチさせる形でシルエットを「カクカク」にしました。また、幼く可愛らしいイメージだったものを、シャープで大人っぽい要素を加えたことで、 Pococha ユーザーの年齢にも合うようになりました。

「カクカク」は有機的な線よりも幾何学的でブランドパターンとの相性も良く、イベントプライズへの展開が容易になりました。

今後は、アイテムキャラクターの背景や関係性などもユーザーにお伝えしていく予定です。これまで以上にアイテムに愛着を持ってもらえればと思います。

主役であるライバーさんの配信を、より盛り上げ引き立てるブランド体験を作っていきたいと考えています。

その他の Pococha のストーリーもぜひご覧ください。